| ネタがねえ |
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| コーデリアの目の前に現れたのは、ボロボロの洋服を着た、痩せた男だった。 髪もヒゲも伸び放題、折れた木の枝を杖代わりにしてどうにか立っていられるようだった。 「……、帰って、きたのね」 コーデリアは半ば信じられないと思いながら言った。 「それで、ネタは見つかったの、エリック……?」 男……、エリックと呼ばれたその男は自虐的にフフッ、と短く笑った。 その後、一度ため息をつき、ゆっくりと口を開く。 「見つからないんだ、ネタが……。 土曜も、日曜も、月曜も探したけど、まったくね……」 「…………、そう」
「ずっと、ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラを読んでいた……。 …………、ネタは見つからなかったよ」 エリックの返答に、コーデリアは振り返った。 コーデリアの目には怒りが浮かんでいた。 「ブギーポップを読んでネタがない!? バカも休み休み言いなさいよ! どうせ、ブギーポップをネタに上げた時点で、報告が朝までかかるから言いたくないだけでしょ!」 「ああ……、そうかもしれないな……ハハハ……」 エリックはしばらく笑い続ける。 その哀れみの意味を持った笑いは自分自身に向けられていた。 ……と、笑い続けていたエリックは、はっとなった。 「あった……、あったよコーデリア!! 俺は他にも見たんだ! あれを!」 「聞きたくないわ!」 コーデリアは一喝した。 「アニメの感想はもうたくさんよ……! どうせシャナ萌えーとか、BLOOD+の盛り上がりが欠けるとか、そんなことでしょ……」 エリックは少しひるんだが、言葉を続けた。 「パラd」「ああっ、もう!!」 コーデリアのヒステリックな叫びに、エリックの声はかき消された。 「パラダイスキスはマッドハウス制作だと、絵を見て分かった……、そう言いたいんでしょ、違う?」 「うっ…………」 「分かって当然よね、作画がBECKっぽかったから! EDの背景イラストもそうよ!」 エリックはついに言葉をなくしてしまった。
いつの間にか、夜が明けようとしていた。 「俺は……、もうダメかもしれない……。 書きたいと思うネタが見つからないんだよ……っ」 パチンッ!!! 次の瞬間、エリックの右頬にコーデリアの手形が赤く刻まれた。 「あなたは……、忘れてしまったの……? 今日が何の日だったかを……。」 「……そうか、そうだった!!」 死人のように淀んだエリックの目が、一気に輝き始めた。 「火曜日は……、リリカルなのはA'sがあるんだ! こうしちゃいられない。 コーデリア、俺はまた旅に出るよ!」 エリックは手にしていた棒切れを捨てた。 萌えと燃えの二つの属性を含む、今期一・二を争おうであろうアニメを求める旅に出るのだ。 今にも折れそうな杖など、今更必要ない。 探すべき杖はレイジングハート、超イカしたテラカクイイ杖だ。
「言ってらっしゃい、エリック。 報告、楽しみにしているわ。」 「ああ、任せてくれコーデリア。 でも報告は木曜日の深夜になると思うんだ。 次回からは放送局がtvkの人にも配慮したいからね!」 「tvkの放映見てる人がこのブログを見てる確率は、0に近いけどね!」 そして、エリックは再び旅に出た。
なんだこれ。
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10月18日(火)04:38 | コメント(0) | 日記 | 管理
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